内科
当院の内科診療
皆様が利用されることが多い診療科ではないでしょうか。
いわゆる急性期疾患である風邪やインフルエンザ感染症、新型コロナウイルス感染症の診療の他、慢性期疾患である生活習慣病【高血圧、糖尿病、脂質異常症(コレステロール、中性脂肪の異常)、高尿酸血症(痛風)、メタボ、骨粗しょう症など】の診療では、必要であれば当院の各専門外来と連携をはかって管理・指導・治療を行います。
これらの日常で感じることがよくある症状や疾患の裏に重大な病気が潜んでいることもあり注意が必要です。
当院の内科では、まず患者さんの疾患の原因と状態・合併症に関して検査と評価を行います。
そして、単に薬物療法のみでなく、食事や運動などの生活指導を行いながら総合的かつきめ細かく治療します。
その他さまざまな内科系疾患にも対応いたします。
不眠、ストレスや不安・うつなどの精神心理的な原因による体調不良などについてもプライマリーケアとして対応いたします。
一般内科の領域を超えるような場合は専門診療科と連携をとり患者さんの状態を見極め治療してまいります。
さらに、「なんとなく体の調子がすぐれないなどの体調不良」「どの診療科にかかったらよいのか分からない」「受診科が複数にまたがる」「セカンドオピニオン」や専門医への紹介をご希望などの場合にも対応しますので、まずはお気軽に受診・ご相談ください。
慢性期疾患とは
慢性期疾患は、前述しましたように、生活習慣病と呼ばれている高血圧、糖尿病、脂質異常症(コレステロール、中性脂肪の異常)、高尿酸血症(痛風)、メタボ、骨粗しょう症などになります。
これらの疾患は病状が比較的安定しているものの、治癒が困難で病気の進行が穏やかな状態が続いている時期の病気です。
慢性期では、再発を予防すること、また身体機能の維持・改善を目指すことを基本に長期的な治療が行われます。
内科で診療する
一般的な疾患と症状
内科では、以下のような症状や疾患の診療を行っています。
生活習慣病についての詳細は、こちらをお読みください。
症状 | 疾患 |
---|---|
呼吸器の症状 (気管支や肺など) |
など |
消化器の症状 (胃腸や肝臓など) |
など |
倦怠感 |
など |
めまい |
など |
関節痛 |
など |
その他 |
など |
生活習慣病
生活習慣病とは、「食習慣・運動習慣・休養・喫煙・飲酒等の生活習慣が、その発症や進行に関与する疾患」とされています。
7大生活習慣病とはがん・脳卒中・心筋梗塞・高血圧性疾患・糖尿病・肝硬変・慢性腎不全のことをいいます。その中でも日本人の死因の上位を占めている、がん・脳卒中・心筋梗塞は3大疾病と呼ばれています。
生活習慣と関連する病気としては、高血圧・脂質異常症・心筋梗塞・狭心症・高尿酸血症・糖尿病(成人型)・アルコール性肝疾患・がん・歯周病などがあり、多くは自覚症状のないまま進行していきます。そのため、日ごろから特定健診をはじめとする各種健診を受けて体の変化を確認し、病気になる前に生活習慣を見直しましょう。また、生活習慣は小児期に身につくことが多いため、生活習慣病を予防するためには子供の頃から食生活や運動に注意することが大切です。
生活習慣病の種類
生活習慣病は、高血圧、糖尿病、脂質異常症(コレステロール、中性脂肪の異常)、高尿酸血症(痛風)、メタボ、骨粗しょう症などになります。その他、がん、脳卒中(脳血管疾患)、心疾患、高血圧性疾患、肝硬変、慢性腎不全なども生活習慣病に属しているといえます。
がん
がんは、さまざまな要因によって発症すると考えられている、身体に異常な細胞のかたまりができる病気です。
食事・運動・休養などの生活習慣ががんの発症と進行に関わるため、生活習慣病の1つに分類されています。
がんは発生する箇所によって、肺がん・胃がん・大腸がん・肝臓がんなど、さまざまな種類があります。がんの完全な予防方法はまだ見つかっていませんが、他の生活習慣病の予防と同じ様に、健康的な生活習慣を身につけることががん予防につながると考えられています。
脳卒中(脳血管疾患)
脳血管疾患とは、脳の血管の異常によって脳細胞が壊れてしまう病気の総称です。
脳血管疾患には出血性脳血管疾患と虚血性脳血管疾患の2種類があり、脳卒中とも呼ばれることもあります。
生活習慣に関わる高血圧・動脈硬化・喫煙が、脳血管疾患のおもな危険因子です。また、運動不足・睡眠不足・ストレス・飲酒などが発症の引き金となる場合もあります。
心疾患
心疾患は、動脈硬化が進行すると引き起こされやすくなる狭心症や心筋梗塞といった病気を指します。
心臓の血管が狭くなり、血液の流れが悪くなった状態が狭心症です。また、心筋梗塞になると、血栓と呼ばれる血液の塊によって血管が完全に詰まり、血流が止まってしまうことで心筋の細胞が壊れてしまいます。
高血圧・肥満・高いLDLコレステロール値といった状態や、喫煙習慣も心疾患を引き起こす危険因子と言えます。
糖尿病
糖尿病とは、血液中の血糖値が高くなりすぎてしまう病気です。
初期にはあまり症状がありませんが、糖尿病になると3大合併症と呼ばれる網膜症・腎症・神経障害につながる場合もあります。
糖尿病により動脈硬化が引き起こされると、心疾患や脳血管疾患などのリスクも高まるので注意が必要です。
むさしの病院では、糖尿病内科として専門外来も設置してございます。
高血圧性疾患
高血圧性疾患とは、高血圧によって心臓や動脈に負担がかかって障害が起きた状態を指します。高血圧は、血管に高い圧力が常にかかっている状態です。それによって動脈硬化が起こり、脳梗塞・脳出血・狭心症・心筋梗塞・慢性腎臓病などにつながる危険があります。高血圧性疾患の原因となるのは、おもに塩分の過剰摂取・肥満・ストレス・運動不足などの生活習慣です。その他に、遺伝的要因・腎臓疾患・ホルモン異常といった病気によって引き起こされる場合もあります。
肝硬変
肝硬変とは、肝臓の細胞が壊れ、肝臓全体が硬く、小さなこぶのように変化してしまう病気です。
病気が進行すると、腹水・黄疸・吐血といった症状が見られます。
肝炎などの肝臓の病気やアルコールの過剰な摂取が肝硬変を引き起こすおもな危険因子です。
慢性腎不全
慢性腎不全とは、腎臓の機能が慢性的に低下する多様な腎臓病をまとめた総称です。
糖尿病性腎症・慢性糸球体腎炎・腎硬化症などが、慢性腎不全に含まれます。また、糖尿病・肥満・心疾患・脳血管疾患との関わりも深く、不健康な生活習慣が慢性腎不全を引き起こす危険因子となります。