2025年12月より、むさしの救急病院院長に就任いたしました木庭雄至(こば ゆうじ)と申します。2025年6月に当院へ赴任して以来、外科・救急医療ならびに消化器・内視鏡診療を中心に、診療体制の整備と充実に取り組んでまいりました。院長としてその責任の重さを自覚し、地域の皆さまに信頼される病院づくりを一層推し進めてまいります。
当院は東京都小平市に位置する132床の急性期病院です。開院当初は心臓血管外科や脳神経外科手術も行っておりましたが、現在は内科系救急疾患と消化器疾患を診療の柱とし、内視鏡検査・治療や消化器外科手術に力を注いでおります。内視鏡センターとしての機能拡充を進め、必要に応じて心臓カテーテル検査・治療も行うなど、幅広い急性期医療を提供できる体制を整えております。今後は地域のニーズや人材確保の状況を踏まえ、整形外科や脳神経外科といった診療体制の整備にも順次取り組んでまいります。
また、当院は救急医療に加え、糖尿病・呼吸器疾患・高血圧症・脂質異常症・消化器癌・炎症性腸疾患などの慢性疾患の外来診療も行っております。外来診療・救急医療・入院医療に加え、訪問診療にも積極的に取り組み、急な病状悪化には救急で対応し、必要な場合には入院治療を行い、その後はご自宅や施設での療養へと円滑につなげていく方針です。救急から入院、さらに在宅診療へと一貫した医療を提供することで、地域の皆さまにとって「町の保健室」のように身近で相談しやすい存在でありたいと考えております。
病状が安定された患者さんにつきましては、地域の開業医の先生方へ積極的にご紹介し、その後の経過観察や慢性期診療をお願いしております。病院と診療所が役割を分担しつつ密接に連携することが、患者さんにとって最も望ましい医療につながると確信しております。良質な医療は、良好なチームワークから生まれます。医師はもとより、看護師、コメディカル、事務職員などすべての職種が互いを尊重し合い、安心して業務に専念でき、誇りを持って働ける職場環境を整えることが院長としての使命です。職員一人ひとりが笑顔で働ける環境づくりこそが、医療の質の向上、ひいては患者さんと地域の皆さまへの貢献につながるものと考えております。
これからも、地域の皆さまに「ここに来てよかった」と感じていただける病院であり続けることを目標に、職員一同力を合わせて取り組んでまいります。地域の皆さまの温かいご支援をいただきながら、より良い病院づくりに努めてまいります。
2025年12月
むさしの救急病院
院長 木庭雄至